今回は、名古屋駅から金城ふ頭へ向けて走るあおなみ線に乗車してきました。
あおなみ線とは
あおなみ線は、名古屋駅と金城ふ頭駅を結ぶ路線です。
この線は、名古屋港へのアクセスや名古屋市南西部の鉄道の整備が十分でない地域への公共交通サービスの提供や、まちづくりの促進のための路線で、1997年に名古屋市や愛知県、そして民間企業などの出資により第三セクターの名古屋臨海高速鉄道が設立しました。
その後、2004年10月6日に全線が開業しました。
「あおなみ」とは、シンボルカラーである青(あお)と名古屋の(な)、港の(み)を合わせた愛称です。
元々は、貨物線である西名古屋港線で、それを旅客化したものです。
現在も貨物線としての役割を果たしており、名古屋貨物ターミナルへ貨物列車が運行されています。
駅数 | 11駅 |
路線距離 | 15.2km |
都道府県 | 愛知県 |
車両紹介
使用されているのは、1000形という20m級3扉の車両です。
ステンレスの車体で、側面にはシンボルカラーであるブルーのラインが施されています。
4両固定編成で、設計最高速度が110kmです。
パンタグラフはシングルアームとなっています。
この車両は、2004年の運行開始時から使用されていて、まもなく20年を迎えようとしていますが、古さを感じさせないデザインです。
ワンマン運転が可能な車両のため、基本的に車掌は乗務していません。
座席は青を基調としたロングシートになっています。
UVカット機能と呼ばれる、紫外線をカットする窓ガラスが使用されているためカーテンはついていません。
ドアの上部にはLCDが千鳥配置で設置されているため、所要時間や現在地がわかるようになっています。
広告用のディスプレイは設置されていませんでした。
名古屋駅から金城ふ頭駅の全区間を乗り通しても24分であり、30分もかからないことから車内にトイレの設備はありません。
乗車記録
名古屋駅から乗車します。
あおなみ線の名古屋駅は、JRの建物の太閤通口側の新幹線南口の改札の奥にあります。
JRのコンコースなどに案内はありますが、初めて利用する方にはわかりづらい場所にあると思います。
桜通口や広小路口側には改札がないので、迷った際は新幹線の改札の方に向かうことをおすすめします。
ホームは、東海道新幹線と東海道線に挟まれた場所にあります。
沿線に名古屋貨物ターミナル駅があることから、貨物列車をたまに見かけることができます。
写真は愛知機関区に配置されたDF200形のディーゼル機関車ですが、EF210形などの電気機関車なども見ることができます。
名古屋駅から10分ほど乗車し、中島駅で下車しました。
周辺は住宅や工場などが立ち並んでいました。
この駅では、2023年8月24日から10月12日の期間にホームドアの更新工事が行われており、ドアの取り扱いに変更がありました。
このように、一部のドアは締切りとなっており、ドアが開かないようになっています。
この駅では、1両に3扉の4両編成の電車が入線するので、12カ所のドアがあります。
金城ふ頭方面から1番、2番と12番までの番号が割り振られており、1、2、5、8、11、12番のドアから乗り降りが可能でした。
乗り降りが可能なドアは写真のような格子状の柵で閉じられており、電車が到着すると係員の方が手動でドアを開けていました。
電車が到着すると、数人の係員の方が手動で柵を開けるため、乗り降りができるまで少し時間がかかります。
車両側はすべてのドアが開きます。
あおなみ線は車両のドアとホームドアの開閉が連動しているため、どちらか片方が開いている光景は通常見ることができません。
終点の金城ふ頭駅に近づくにつれて、電車は工場地帯に入っていきます。
伊勢湾沿いを走るため大きな工場や船を見ることができ、臨海部らしい景色を眺めることができます。
終点の金城ふ頭駅に着く直前に、名港トリトンを見ることができます。
名港トリトンとは、伊勢湾岸自動車道に架かる名港東大橋、名港中央大橋、名港西大橋の3つの橋の愛称です。
上記の写真は、名港中央大橋です。
終点の金城ふ頭駅に到着です。
リニア鉄道博物館やレゴランドといった娯楽施設などが集まる駅です。
この日はリニア鉄道博物館が休館日だったため、人はかなり少なかったです。
ホームドアはフルスクリーンタイプとなっており、他の駅とは雰囲気が大きく異なります。
感想
名古屋駅から金城ふ頭駅まで30分もかからず、貨物列車も見ることができる路線で面白かったです。
名古屋駅や隣のささしまライブ駅といった高層ビルが建ち並ぶ場所から、港区の住宅街を抜け、臨海部の工場地帯を走るので、いろいろな景色を眺めることができ、飽きませんでした。
野跡駅と金城ふ頭駅の区間は線形が良いことから、100km/hくらいのスピードをだすため爽快感がありました。